ピアノコンチェルトへの挑戦

人とのコミュニケーションがとれない、新しい環境への適応、不特定多数の中での動きを苦手とされる自閉的スペクトラムに属する男子が大ホールでのピアノ協奏曲を成功させるまでの日記

余韻

本番前の最も物事が動いた日々の最中、 リアルタイムで記録することができませんでした。 本番は予想を上回る行列の入場をしていただいたと、後で伺いました。 本番前日のオケ合わせと本番にかけての写真をまとめてくださった ものが今日届き、どれだけの人…

カデンツァのペダル

月曜日は大き目のピアノを借りて、練習してきました。 そして昨日は最終レッスン。ここからは自力で調整です。 カデンツァの最後の一節が、何となく物足りず、 ペダルを使うことにしたのが一昨日。 最後のプレストに入る前のカデンツァです。 ここを、ハーフ…

外のピアノで

家のピアノの響きに耳が慣れてきていると思ったので今日は外の練習室をお借りして、弾いてきました。しばらくぶりのそのお部屋には、アップライトがもう一台入り2台ピアノができるように変わっていました。事務の女の子も新しい方が入っていて、駐車場のシス…

ピアノ協奏曲第3番3楽章 (ベートーベン)

全体を通して弾くのに慣れてしまってタッチが浅くなることを懸念し始めた この頃、今だにうまくいかないと感じ続けているのが102小説目のトリル二つです。 この一拍に3回のシドを入れたいと力が入ると、うまく行かない。 当初は諦めて2回にして弾いていまし…

カデンツァをどうするか・・

本番で弾ける部分が限られているので、仕上げが近づいてくると、カデンツァはこれでいいのか、というふりだしに戻ったりしています。 3番の第3楽章には3か所のカデンツァが出てくるのですが、その一つ目、 21小節のところです。 最後の「ファソファソファフ…

試み

昼間、別の作業に追われて一人で指慣らしをまかせていたのも本番当日の良い参考になるかな、という目論見がありました。 午後数時間はピアノから離れた彼に、夕方「はい!本番です」と言ってどのくらい弾けるか聞いてみました。 予告なしの勝手な試みなので…

練習模様

取り組んでいるのはベートーベンピアノ協奏曲の第3番3楽章。とてもシンプルな音の並びで始まるので、きちんと弾いていないと最初のパッセージで曲を伝えられない。。。 歌って弾いているのか、この先どうしたいと思っているのか何も考えずに弾いているのか、…

知的な障害といってもいろいろです

ピアノを習うなんて、思ってもいなかった頃のmasaは、 とても歌が好きな、きれいな声の少年でした。 その彼が、歌のレッスンを受け始めたときに偶然出会ったピアノ。 障害を持っているピアニストさん達は多くいらっしゃいますが 過半数は視覚や身体的な障害…