ピアノコンチェルトへの挑戦

人とのコミュニケーションがとれない、新しい環境への適応、不特定多数の中での動きを苦手とされる自閉的スペクトラムに属する男子が大ホールでのピアノ協奏曲を成功させるまでの日記

練習模様

取り組んでいるのはベートーベンピアノ協奏曲の第3番3楽章。とてもシンプルな音の並びで始まるので、きちんと弾いていないと最初のパッセージで曲を伝えられない。。。

歌って弾いているのか、この先どうしたいと思っているのか何も考えずに弾いているのか、すぐ伝わってしまうのが音の少ない部分の恐いところです。昨日は、その出だしだけでやり直しをくりかえして4時間経ってしまっていました。

 

本当は最後のクライマックス、プレストで始まるところをもっと弾けるようにたくさん練習したいところなのですが、昨日そこまでいかなかったので、今日はここからしました。

16分音符が連なっていたり、速くて忙しいところは、速く弾きたいが先行して、だんだん雑になって来てしまうのが技量の低さということなのでしょう。

ゆっくり短く、手のフォームを直したいところやペダルを修正しながらで子のパッセージだけで気づくと2時間。早いな、、、

 

表情や姿勢、ピアノを弾かない部分の待ち方、などの研究に色々なピアニストさんの演奏を見比べて、一番分かり易かったのが内田光子さんだったので、彼女の弾く音にあわせて弾いてみたりすると、ひっぱられて準備のテンポが良くなる気がする。。。

ビデオで、内田さんのカデンツァの指使いが今弾いているのと違うのを見て、この方がいいのかもしれない、と思うところもあったけれど、もう今から直すのは危険なので諦めました。

一つのことを定着させるのに2週間はかかると思っているので、今週が一つの区切りかなと思っています。