ピアノコンチェルトへの挑戦

人とのコミュニケーションがとれない、新しい環境への適応、不特定多数の中での動きを苦手とされる自閉的スペクトラムに属する男子が大ホールでのピアノ協奏曲を成功させるまでの日記

ピアノ協奏曲第3番3楽章 (ベートーベン)

 

全体を通して弾くのに慣れてしまってタッチが浅くなることを懸念し始めた

この頃、今だにうまくいかないと感じ続けているのが102小説目のトリル二つです。

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この一拍に3回のシドを入れたいと力が入ると、うまく行かない。

当初は諦めて2回にして弾いていましたが、やはり足りない。時間的には口で言えるくいの速さで3回を入れられる間があるのにどうしてだろう。

改めて研究してみました。

(小さいころから指が良く回って、トリル大好きな方は自然に弾けるのでしょうから読み飛ばしてください。)

 

まずはじめに、左手の和音と合わせるタイミングがシドを2回入れる時のままだと、左手の2拍がのびてしまいます。つまり

「シドシド シラシ」と入れていた時は最後の「シラシ」で左手を入れるようにになっていたので、そのままトリルを3回にするという感覚だと、

「シドシドシド」と弾いてから「シラシ」という形に捉えてしまい、2分の1拍の中に6個の音を押し込めようとしてしまっていることに気づきました。

そこで、「シドシド」と「シドシラシ」に分けて捉える。これを何度か練習。

 

次に、「ラシ」が重すぎるために次の1オクターブしたの「シ」をうまく捕らえられず、そのために早めに1つ目のトリルを終わらせようとしていると見えるので、トリル部分を入れずに「ラシ」だけを入れて、テンポで弾いてみる。

「シ~~ラシ、シ~~ラシ、ミ~~」という感じ。

この時、「シ~~」の中にシが3回入っている感覚を持ちながら、、心の中で「シ、シ、シ」と歌いながらのばすこと。そうすると、「シ、シ、シ」と意外とゆったりと言えることに気づく。充分「シドシドシド」と弾く時間があることに気づきます。

 

と同時に、「ラシ」が素早く切り上がっていなかったことにも気づきます。

そして、テンポで左手と合わせながら「シ~~ラシ、シ~~ラシ、ミ~」という練習。

これがちゃんと弾けると、3回のトリルが難なく入るようになりました。

 

でも、通して弾くと、どうしてもまだその感覚が定着していないのですね。気負って入ってくるのが分かる。それでおだんごになる。。

そんなことの繰り返しです。

 

通しの練習は、全体が甘くなるのであまり何度もしたくないのですが、

‟部分練習ではできるけど”を抜け出すためにはどのようが工夫が必要か、この辺りが課題です。