ピアノコンチェルトへの挑戦

人とのコミュニケーションがとれない、新しい環境への適応、不特定多数の中での動きを苦手とされる自閉的スペクトラムに属する男子が大ホールでのピアノ協奏曲を成功させるまでの日記

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ピアノ協奏曲第3番3楽章 (ベートーベン)

全体を通して弾くのに慣れてしまってタッチが浅くなることを懸念し始めた この頃、今だにうまくいかないと感じ続けているのが102小説目のトリル二つです。 この一拍に3回のシドを入れたいと力が入ると、うまく行かない。 当初は諦めて2回にして弾いていまし…

カデンツァをどうするか・・

本番で弾ける部分が限られているので、仕上げが近づいてくると、カデンツァはこれでいいのか、というふりだしに戻ったりしています。 3番の第3楽章には3か所のカデンツァが出てくるのですが、その一つ目、 21小節のところです。 最後の「ファソファソファフ…

試み

昼間、別の作業に追われて一人で指慣らしをまかせていたのも本番当日の良い参考になるかな、という目論見がありました。 午後数時間はピアノから離れた彼に、夕方「はい!本番です」と言ってどのくらい弾けるか聞いてみました。 予告なしの勝手な試みなので…

練習模様

取り組んでいるのはベートーベンピアノ協奏曲の第3番3楽章。とてもシンプルな音の並びで始まるので、きちんと弾いていないと最初のパッセージで曲を伝えられない。。。 歌って弾いているのか、この先どうしたいと思っているのか何も考えずに弾いているのか、…

知的な障害といってもいろいろです

ピアノを習うなんて、思ってもいなかった頃のmasaは、 とても歌が好きな、きれいな声の少年でした。 その彼が、歌のレッスンを受け始めたときに偶然出会ったピアノ。 障害を持っているピアニストさん達は多くいらっしゃいますが 過半数は視覚や身体的な障害…