知的な障害といってもいろいろです
ピアノを習うなんて、思ってもいなかった頃のmasaは、
とても歌が好きな、きれいな声の少年でした。
その彼が、歌のレッスンを受け始めたときに偶然出会ったピアノ。
障害を持っているピアニストさん達は多くいらっしゃいますが
過半数は視覚や身体的な障害で、知的能力や人との調整能力は普通にお持ちです。
知的障害があるピアニストさん、とお聞きしてmasaと同じようなタイプなのかな、と期待してお目にかかると、いえいえ皆さんずっとしっかりとお話ができる、いわゆるボーダーと言われる方々ばかり。
‟本当の”知的な障害があるお子さんの親御さん方は、このような形で世に出る
障害のある方を見る度に、‟程度”が全く軽いことに愕然とされることでしょう。
そんな立場を理解できるレベルのmasaが、このほどピアノといってもオーケストラと協奏するコンチェルトを弾く機会をいただきました。さまざまな制約がある大きなコンサートの中で、いつも通りの演奏ができるための準備やその様子などをここに綴り、コンサートまでの時間を同じような機会を今後持たれるかもしれない多くの方と共有できれば、という思いです。
コンサートまであと3週間。
どうぞ温かくお見守り下さい。